2013年04月01日

出願州選択

前回は、USCPAの受験資格と単位取得についてみてきました。

参考:受験資格と単位取得について

今回は、実際にUSCPAを受験すると考えた際に、出願する州をどのように決めれば良いのかということを書きたいと思います。

USCPA受験者にとって、受験開始からライセンス取得までは非常に長い道のりになると思います。

特に、大学時代に経済系、法律系、経営系、会計系の学部など、USCPAに関係する専攻だった人は良いのですが、それ以外、つまり上記のような学部では無かった人にとっては、受験資格を得るだけでも大変な作業となります。出願する際に州が人材の水準を保つために「学歴要件」というバリアを張っており、その要件を乗り越えるために会計やビジネス分野に関する単位を持っていなければ予備校経由で学歴要件を満たすために追加取得する必要があるからです。これら追加の単位を取得するために、余分にお金や労力がかかってしまいます。勉強する労力はUSCPAの知識に直結するのでそこまで問題ではないのですが。

過去には、「メイン州」という要件が非常に易しい救世主のような州があったのですが、現在ではメイン州による学歴要件が厳しくなってしまい、上記に書いたような、非ビジネス法律系学部卒業の人々の出願州の絶対の選択肢では無くなってしまいました。(ちなみに当時のメイン州の学歴要件は、学位を持っていることのみです。つまり、大卒なら誰でも出願できました。)当時のUSCPA受験者の黄金パターンは、メイン州出願で全科目合格後、その合格実績をライセンス要件が易しいワシントン州へトランスファー、ワシントン州ライセンス取得だったと思います。残念ながら、現在は出来なくなってしまいました。

今はメイン州のような、学歴要件が易しい州自体が少ないので、出願する際に既に会計やビジネスの単位が必要になってきます。そこで、自分の目的に沿って出願州を選択することになります。目的とは、最終的にライセンスが欲しいか、合格実績だけで良いかということです。

■合格実績だけで良い人

間違いなく学歴要件が自分にとって最も易しい州で出願することをお勧めします。とにかく合格すれば良いので、さっさ要件を満たして出願して、全科目合格すればOKです。早く出願しないと、出願を想定していた州が学歴要件を変更し、簡単には出願できない州へ変更になる可能性があります。上に書いたメイン州は、大卒でOKだったのに、急に会計の単位が必要となり、簡単に出願できる州では無くなってしまいました。当時メイン州出願を考えていた会計単位を持っていない人は、急に受験すら出来なくなってしまい、残念な思いをされたと思います。これを避けるためには、学歴要件が易しい州に早めに出願し、受験票のようなものであるNTSを取得するべきです。
(ここでは現在どこの州が学歴要件が易しいという話はしません。すぐに変更になる可能性が有るので。予備校のHPなどで確認してみてください。)

■会計ビジネス単位は無いが、資格が欲しい人

学歴要件が易しい州で出願して合格した後に、その合格実績をライセンス取得の要件(職歴や実務経験など)が易しい州にトランスファーすることがひとつの案として考えられます。僕が受験したときは、ワシントン州が職歴要件に一般企業の経理や財務職を認めていたので、監査に携わっていない人の大半がこの州でライセンス登録していました。もしワシントン州が職歴要件を変更して、ライセンスのために監査業務が必要となった場合、大半の人がライセンスを手に入れないことになってしまいます。もしまだワシントン州がライセンスの要件が緩い場合、ワシントン州の法律が変わる前に合格して、ライセンスを手に入れてしまいましょう。

■とにかく名刺に資格名を入れたい人

グアム州では、合格すれば名刺にUSCPAと書くことが出来ます。ただし、Inactiveという文字も同時に入れなければなりません。ただ、日本人の大半はInactiveの意味も分からないと思いますので、問題無いと僕は思います。注意点としては、グアム州は、他の学歴要件が易しい州で合格した後に、合格実績をトランスファーしようと思ってもその方法は認めていないので、最初からグアムの学歴要件を満たしている必要があります。つまりグラムの学歴要件で受験し、合格する必要があります。とにかく名刺にUSCPAと入れたいのであれば、最初からグアム州に照準を絞って受験するのもありだと思います。グアム州の気が変わらないことを祈りましょう。

■会計ビジネス単位があって、資格が欲しい人

こちらは監査業務に携わっていないことを想定していますが、現段階ではワシントン州だと思います。上記に書いたように、職業経験に監査だけでなく、経理職や財務職など、幅広く職歴が認められていることが非常に重要です。日本で監査業務に携わるのは、非常に難しい日本の公認会計士を合格した後、数少ない監査法人に入る必要があるためです。

■会計ビジネス単位があって、監査業務を行なっている人

好きな州で受験してください。だた、学歴要件とライセンスの実務要件は満たす必要があるので、州によって違う要件をしっかりとチェックしてください。

■おすすめの流れ

現段階で考えられるおすすめの流れは、学歴要件が易しい州で合格実績をつくり、ワシントン州にトランスファー、そしてライセンス取得というものです。僕に関していえばUSCPA受験時にはライセンスは必要ないと思っていましたが、いざ合格して見ると非常にライセンスが欲しくなりました。USCPA合格者ではなんと他人に説明したらよいかわからなかったためです。今では名刺にUSCPAと入っているので、初対面の人とも少し話題が出来て会話のネタにもなります。資格の使い方を思いっきり間違っていますが。せっかく合格するのであればしっかりと名乗れるようになればより良いと思いますし、またライセンスの維持のために継続教育が求められるようになるので、せっかく勉強した自分の知識を維持することにも繋がります。個人的には受験者の皆さんは、ぜひライセンス取得まで目指して頑張ってほしいと思います。

これらの情報は僕独自に調べたものですので、実際に受験される人は、最新の情報を入手するようにしてください。意外に学歴要件や実務経験は簡単に変更されるというのが受験時代の僕の感覚です。

次は、受験までの手続きの流れをざっくりとみていきたいと思います。

次の記事:受験までの手続きについて

ではでは。

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posted by 鈴木明 at 23:57 | [USCPAについて] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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