2014年09月14日

USCPA講義:無形資産1

資産その7:Intangible Asset(無形資産)1

今回は資産科目であるIntangible Asset(無形資産)について書いていきたいと思います。

Asset = Liability + EquityのAssetの項目になります。

前回まではFixed Asset(固定資産)について書いてきました。今回からは、Intangible Asset(無形資産)のカテゴリーになります。

前回の記事:固定資産その5

■Intangible Asset(無形資産)とは

Intangible Assetとは、Intangible(触れられない)という単語の意味から推測できると思いますが、触れることのできない資産になります。

具体的な科目名でいうと、Patent(特許権)、Goodwill(のれん)などがあげられます。Patent(特許権)などは権利なので、触ることはできません。直接活用して売り上げを生み出すFixed Assets(固定資産)とは違いますね。

■Intangible Asset(無形資産)の計上

では、Intangible Asset(無形資産)の計上についてみていきます。まず、特許権を購入した場合の仕訳を考えてみます。

1月1日、特許権を100,000ドルで現金により購入した。

仕訳
Dr Patent 100,000
Cr Cash 100,000

以上のようになります。非常に単純な仕訳ですね。ではこの計上したIntangible Asset(無形資産)がずっとそのままなのかということなのですが、大体そうはなりません。償却や減損といった処理が必要になります。ただ、Useful Life(有効期間)が明確ではない場合は、償却は行いません。

■Intangible Asset(無形資産)の償却

Useful Lifeが確定している場合は、定額法によってそのUseful Lifeで償却を行っていきます。Intangible Asset(無形資産)の償却についての特徴としては、直接法で行うということと、残存価額については考慮しないことがあげられます。

  • 直接法で償却
  • 残存価額は考慮しない
  • では、先ほどのPatent(特許権)を償却する処理を行います。

    12月31日、購入した特許権を償却する。Useful Lifeは10年である。

    仕訳
    Dr Amortization expense 10,000
    Cr Patent 10,000

    上記の仕訳を見ればわかりますが、直接Patent(特許権)を減少させています。これが直説法での償却になります。Accumulated Amortization(減価償却累計額)といった科目を使用していません。また、残存価額がないため、10年での償却なので購入金額から10で割った金額をそのまま償却金額にしています。

    減損について

    Intangible Asset(無形資産)には、他にも減損を行う必要が発生する場合があります。こちらは減損会計と呼ばれる分野になりますので、軽く紹介するにとどめます。

    Intangible Asset(無形資産)に対する減損の兆候があった場合、そのIntangible Assetの価値に対する減損の有無を検討する必要があります。その兆候として、数点あげておきます。

  • その資産(もしくは資産グループ)の市場価値の下落
  • その資産(もしくは資産グループ)を使用しなくなった、または使用方法が変更されたなど、物理的に重要な変化がおきた
  • 事業の環境が不利に変化した、または法的な環境が不利に変化した
  • などです。つまり、Intangible Assetが生み出す価値に疑問符がついたとき、減損の兆候があると捉えます。

    上記のような兆候があると認められた場合には、そのIntangible Assetに関する将来キャッシュフロー*の見積もりを行う必要があります。この将来キャッシュフローの純額と帳簿価額を比べて、将来キャッシュフローのほうが低いとなった場合には、減損を認識する必要があります。

    *この際の将来キャッシュフローの注意点は、現在価値に割り引かない金額を使用するということです。

    まとめると、
    1:減損の兆候があるかチェック
    2:兆候があった場合、将来キャッシュフローの純額を計算する
    3:将来キャッシュフローの純額が帳簿価額より低かった場合、減損処理

    となります。

    これでIntangible Asset(無形資産)に関して、Intangible Assetの概念、計上方法や償却についての説明を終わりたいと思います。次回は、Intangible Asset(無形固定資産)に関して、R&D(研究開発費)についてみていきたいと思います。

    次の記事:無形資産その2

    ではでは


    posted by 鈴木明 at 11:30 | [USCPA講義] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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