2015年04月05日

財務諸表解説〜貸借対照表編9〜

財務分析のための財務諸表解説、今までは貸借対照表の中身についてみてきました。

貸借対照表
貸借対照表の内訳
貸借対照表:資産の部・流動資産
貸借対照表:資産の部・固定資産
貸借対照表:負債の部・流動負債
貸借対照表:負債の部・固定負債
貸借対照表:純資産の部・株主資本
貸借対照表:純資産の部・その他の包括利益

今回は、貸借対照表の中身を全て簡単に見ていき、実際に貸借対照表にはどのようなものが記載されているのかを見ていきたいと思います。

*再度書きますが、これらは財務分析を行うために思いっきり簡素化しているので、仮に試験などで回答する際はちゃんとした定義で答えてください。

さて、今回も今まで通り江崎グリコの平成25年3月31日の有価証券報告書の貸借対照表を使っていきたいと思います。コツとして、「その他もろもろ」を無視することがあげられます。以下に簡単なものしか書いていないかがわかると思います。

<江崎グリコ貸借対照表:そのまま>

資産の部持ち物リスト
流動資産1年以内に現金化できる持ち物
現金及び預金現金や銀行預金
受取手形及び売掛金あとでお金をもらえる権利
有価証券株式や国債など
商品及び製品ポッキーやアイスの実(完成品)
仕掛品作っている最中のポッキーなど
原材料及び貯蔵品小麦粉などの原材料
前渡金その他もろもろ
前払費用その他もろもろ
短期貸付金その他もろもろ
繰延税金資産その他もろもろ
その他その他もろもろ
貸倒引当金その他もろもろ
流動資産合計1年以内に現金化できる持ち物の合計
固定資産長期間利用して、売上を生み出すもの
有形固定資産触れる固定資産
建物及び構築物本社ビルなどの建物
機械装置及び運搬具ポッキー作る機械や運ぶ車
工具、器具及び備品パソコンや机、工場にあるペンチなど
土地土地
リース資産借り物(ほぼ自分のもの)
建設仮勘定建設中の工場や建物
有形固定資産合計触れる固定資産合計
無形固定資産触れない固定資産
ソフトウエア社内システムなど
その他その他もろもろ
無形固定資産合計触れない固定資産合計
投資その他の資産投資やその他の持ち物
投資有価証券持ち合いの株式や長期の国債
長期貸付金その他もろもろ
長期前払費用その他もろもろ
繰延税金資産その他もろもろ
その他その他もろもろ
貸倒引当金その他もろもろ
投資その他の資産合計投資やその他の資産合計
固定資産合計長期間利用して売上を生み出すものの合計
資産合計持ち物合計

次に、負債純資産の部を見ていきます。
負債の部 借金の部
流動負債 1年以内に返す借金
支払手形及び買掛金 あとで支払う義務
短期借入金 1年以内に返す借金
1年以内返済予定の長期借入金 1年以内に返す長く借りていた借金
未払費用 あとで払う費用
未払法人税等 あとで払う税金
販売促進引当金 あとで値引きする義務
役員賞与引当金 その他もろもろ
事業構造改善引当金 その他もろもろ
その他 その他もろもろ
流動負債合計 1年以内に返す借金合計
固定負債 1年以上返済を待ってもらえる借金
長期借入金 銀行からの1年以上返さなくて良い借金
退職給付引当金 従業員へ将来払う退職金
事業構造改善引当金 その他もろもろ
その他 その他もろもろ
固定負債合計 1年以上返済を待ってもらえる借金合計
負債合計 借金合計
純資産の部 投資家の持ち分
株主資本 投資家の持ち分
資本金 会社立ち上げ時に投資家がぶち込んだ数字
資本剰余金 その他もろもろ
利益剰余金 利益が積みあがった数字
自己株式 その他もろもろ
株主資本合計 投資家の持ち分合計
その他の包括利益累計額 その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 なんとなく持っている株の株価がどれくらい得か損か
繰延ヘッジ損益 会計ルール上生まれた潜伏している利益または損失
為替換算調整勘定 為替レートと会計ルールで生まれた潜伏している利益または損失
その他の包括利益累計額合計 その他の包括利益累計額合計
少数株主持分 その他もろもろ
純資産合計 投資家の持ち分合計
負債純資産合計 借金と投資家の持ち分合計

このように、通常の貸借対象表の中身を簡単にして比べてみると、何となくわかりやすくなったのではないでしょうか。このように、貸借対照表に記載してあることは、企業の持ち物と、それをどのように手に入れたのか(つまり借金したのか投資家からの投資なのか)ということが書かれているにすぎません。その貸借対照表を財務分析に使用する際には、どのような持ち物を多く持っている企業なのか、借金が多い企業なのか、今まで利益をしっかりと積み上げてきた企業なのか、という色んな視点が考えられます。これは、全ての財務諸表に関する説明が終わった後に、実際に企業を分析することによってどのように貸借対照表を活用すればよいかを見ていきたいと思います。

これで、貸借対照表の説明を終わりたいと思います。次からは、もう一つの重要な財務諸表である、損益計算書についてみていきたいと思います。

次の記事:損益計算書の解説

ではでは


posted by 鈴木明 at 22:41 | [財務分析・企業分析] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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