2015年04月18日

勉強方法について

今回は少し真面目に、勉強方法というものについて書いてみたいと思います。このブログでは具体的にどの程度勉強すればUSCPAになれるかということなども書いていますが、根本的に、「勉強とはどのようにするべきなのか」という疑問を持っている人もいると思います。僕も、大学受験を開始したときはそのような疑問を持ちました。

少しプライベートな話になり恐縮ですが、僕は高校を卒業するころには絶望的に頭が悪い部類に入っていました(今も良いとは思いませんが)。あまり具体的なことは書けないのですが、一発奮起して大学に入ろうと受験勉強を開始したときの偏差値が30代でした。30代というとまだマシに聞こえるかもしれませんが、これは選択問題のみのテストで図った数字であり、実態は「テストの最初から最後までカン」で解いたら30代だったということです。つまり、実質的に偏差値は低すぎて測定不能な状態でした。

そんな状態から勉強を始めたのが5月のころ。そして翌年の2月に大学の試験だったので、実質10か月の勉強で「一応有名な大学」に授業料が半額の奨学金をもらえるレベルで合格することができました(別の大学を選択しましたが笑)。その時に培った勉強方法で、社会人になってからもUSCPA(米国公認会計士)に合格することができましたし、その他の資格などにも合格してきました。今回は、その勉強方法の根底にある考え方について書いてみたいと思います。

僕は、あまりにも頭が悪かったため、勉強というものをどのように行えばよいかもわかりませんでした。ただ、自分の頭が悪いということを認識していたので、いきなり受験の参考書を購入せず、まずは「どのように勉強とは行うものなのか」の勉強から入りました。様々な方法を検討していたところ、非常に興味深いものに出会いました。今思えば、「勉強方法の勉強」という一見遠回りを行ったことにより、今後の人生を左右するものに出会えたのは非常にラッキーでした。それが、

エビングハウスの忘却曲線

です。これは、人間のモノを忘れる仕組みを曲線で表したもので、人間は以下のような記憶力を持っているとしているものです。

  • 20分後には約40%
  • 1時間後には約55%
  • 1日後には約75%
  • 1週間後には約77%
  • 1か月後には約80%
  • を「忘れている」というものです。最初にこれを見たときは衝撃でした。せっかく記憶したことも次の日には大体80%は忘れているというのです。ただ僕を安心させたのは、この割合は人間によって差があるわけではなく、ほとんど同じだということでした。なるほど、人によってそこまで記憶力に違いがあるというわけではないと。

    そして、この曲線において、時間がたつにつれて忘れる割合が減少していくことが気になりました。早い段階で一気に記憶から消えてしまいますが、あとの段階では忘れるスピードは非常に遅くなるのです。例えば1日後には75%も忘れていますが、そのあと1か月後には80%、つまりそこから5%ほどしか忘れていません。

    この現象が気になってもう少し調べたところ、人間には2つの記憶方法があることがわかりました。それが「短期記憶」と「長期記憶」です。簡単にいうと、短期記憶は短い時間だけ記憶をしておくが、一定の時間がたてばあっさりと忘れてしまう記憶であり、長期記憶は、ちょっとやそっとでは忘れない状態、つまり「覚えている」という状態です。これを上記の忘却曲線で考えると、1日後にあっさりと忘れられた情報は「短期記憶」の時点で脱落した情報であり、逆に1か月後にも覚えている情報は「長期記憶」に移行が成功した情報だということができます。

    つまり、物事を覚えようとするのであればすべて「長期記憶」としてしまえばいいのです。ではどのように長期記憶にすると脳が判断するのでしょうか。僕が過去に調べたところ、2種類の情報について、長期記憶と判断されやすいとのことでした。

    一つ目は衝撃的な出来事です。例えばとんでもなくうれしいことであったり、とんでもなく悲しいことであったりすれば、その記憶は長い間消えることはありません。これは非常にわかりやすいです。僕も消したいけど忘れられない過去はいくつか持っています。ただ、これは勉強にはあまり応用できません。脳が衝撃を覚える勉強法と言って考えられるのは、ありえないくらい面白い講義を行う名物先生の授業を受けるといったことでしょうか。あまり思いつきません。

    2つ目は何度も繰り返して登場する出来事です。これにより脳が「この情報は何度も登場するし、重要なことだろう」と判断して長期記憶で記憶するようになるのです。これが、勉強に応用が利く方法、つまり復習です。単語帳であれば何度も読みなおす。問題集であれば何度も解きなおすということが重要になります。

    今更当たり前と思われるかもしれませんが、当時の僕はその程度のことも本当に知りませんでした。さらに、この何度も復習するという行為ですが、これは最初に書いたエビングハウスの忘却曲線でも「定期的な復習により忘却するスピードが減少する」つまり忘れにくくなるということが言われています。

    ではどのタイミングで復習するのが効率的なのかということですが、これはわかりやすいタイミングで行うのが良いと僕は思います。僕の場合は、1日後、1週間後、1か月後に復習を行っていました。1か月後にも大体のことを覚えていたので、「あ、記憶って意外に単純なんだな」と思ったものです。

    例えば英単語1000語を覚えようとしていたとします。すると以下のような手順を踏むことになります。

    1日目
    100単語覚える

    2日目
    1日日の100単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    本日の100単語

    3日目
    1日目の2日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    2日目の100語復習、覚えていない単語は次の日へ回す
    本日の100単語

    4日目
    1日目の3日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    2日目の3日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    3日目の100語復習、覚えていない単語は次の日へ回す
    本日の100単語

    5日目
    1日目の4日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    2日目の4日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    3日目の4日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    4日目の100語復習、覚えていない単語は次の日へ回す
    本日の100単語

    6日目
    1日目の5日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    2日目の5日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    3日目の5日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    4日目の5日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    5日目の100語復習、覚えていない単語は次の日へ回す
    本日の100単語

    7日目
    1日目の6日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    2日目の6日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    3日目の6日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    4日目の6日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    5日目の6日目に覚えていなかった単語の復習。覚えていない単語は次の日に回す
    6日目の100語復習、覚えていない単語は次の日へ回す
    本日の100単語
    1日目の100単語を全て復習

    という具合に、覚えていなかった部分はさっさと次の日にもう一度挑戦、そして覚えていれば1週間後の復習、1か月後の復習というサイクルに入れていくのです。

    「そんなことをすれば勉強することが膨大になってしまう!」と思われるかもしれませんが、1日目の100単語など、数日で結構覚えます。例えば3000単語の単語帳などは、1日100単語のサイクルで回せば1か月後にはある程度記憶している状態になり、そこからの追加暗記は非常に楽になります。

    時間に余裕がある方は、忘れていたものは次の日に回すというサイクルをやめて、1日後、1週間後、1か月後に復習というサイクルだけでも良いかもしれません。ちなみに1か月後に復習したあとは次にいつ復讐すればよいかと思われるかもしれませんが、僕はその1か月後に復習していました。1か月サイクルでの復習です。それでも記憶の保持には十分でした。

    以上の「復習のタイミング」が、僕があまりにも頭が悪かった時に出会った勉強方法のもっとも根幹をなすものになります。この「復習のタイミング」は様々なことに応用が可能だと思います。これが、当時の僕のようにどうしようもないけれどもどうにか自分の力で人生を漕ぎ出したいと考えている人に届けば幸いです。

    ではでは


    posted by 鈴木明 at 11:11 | [徒然日記] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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