2014年08月20日

嫌われる勇気

今回は本屋をぶらぶらしていた時にふと気になって手に取った本の書評を書きたいと思います。

それがこちらになります。

<簡単な説明>

こちらの本、タイトルを見る限りではどのようにすれば嫌われても平気な人間でいられるかを書いた本に思えますが、実際は違います。アドラー心理学という分野を、哲人と青年の対話を通して説明する書物となっています。また、アドラー心理学というと人の心についての学問のように聞こえるかもしれませんが、どちらかというと自己啓発に近い内容になっています。

本書では、世界はシンプルであり、複雑にしているのは自分の主観であるという立場をとります。また、人は変わることができるという主張も行っています。根底にあるのは「目的論」という考え方であり、全ての人間がとっている行動は何かしらの目的に沿っているというものです。

例えば、過去のトラウマを引きずっている人が、ずっと引きこもっている状態から抜けだしたい、変わりたいと願っているのに変わることがないのは、本当は変わりたいのではなく、ただ過去の経験を利用して引きこもっている、むしろ引きこもり続ける目的を達成するために過去の経験を利用しているだけという立場です。

この目的論が、過去が現在の行動を決めているという従来の立場と決定的に違う箇所であるらしく、トラウマという現象を完全に否定していました。そこから始まり、この後もこのアドラー心理学のことを対話形式で説明しています。例えば人間の悩みは全て(文字通り、全てです)人間関係の悩みであるという主張、承認欲求は否定することなどです。そして、人が変わるにはどうすればよいのかという点に対して、この本ならではの答えも書いてくれています。

<感想>

正直に言います。この本は厳しいことを平気で言ってきます。特に、変わりたいけど変われないと長年思っている人にとっては聞きたくない話が盛りだくさんかもしれません。ただ同時に、この本はある意味とても優しいことも書いていると思いました。この本は、「今」を真剣に生きることを推奨しています。過去も未来も無視して、とにかく「今」を真剣に生きることが重要と説いているのです。

人生には過去も未来も関係ない。そう言い切ることによって、全ての人間が今、この時点から変わることができると書いているのです。この点が、僕には非常に優しいと感じるとともに、過去に急激に人生を変えることがあった身としては、心から共感する部分でもあるのです。

はっきり言って、この本を読んでアドラー心理学に興味を持ちました。対話形式で読みやすいので、確実に後日再度読むだろうと思います。久しぶりにノートにまとめながら読む本に出会いました。実際、後半は早く続きが読みたくてノートをとっていないので、こちらの記事には全体的な紹介はできませんでしたが(笑)。

嫌われる勇気、タイトルは奇抜ですが、お勧めです。

ではでは

posted by 鈴木明 at 08:03 | [読書(映画)感想文] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月29日

[書評]なぜ、結婚はうまくいかないのか

なぜ、結婚はうまくいかないのか
著者:森川友義


はじめに、「なんでこんな題名の本読んでいるんだよ。」とツッコミを入れたくなるかもしれません。正直なところ、僕にもわかりません。ただ、個人的には今のところ結婚にそこまで夢や希望が持てませんし、なんとなく自分の中で、自分は結婚に向いていないのではないか、と思っていたときに出会ったのがまさかのこのタイトルですよ。


気がつくとふらっと読んでしまいました。しかも全部。笑


せっかく読んだので、少しでもアウトプットしようと思い、書評を書くことにしました。


■内容
第1章では、なぜ結婚はうまくいかないのかということを5つの理由に分けて説明しています。
第2章では、ではなぜ結婚はうまくいかないのに皆は離婚しないのかということを10個説明しています。
第3章では、それらを踏まえて、結婚生活を向上させる解決策を5つ説明しています。


この本では、これらのそれぞれの内容が実は結構論理的に説明されていて、なかなか説得力があります。ただ感覚的なことをつらつらと並べているわけではなく、すでに現代社会に根付いた経済学の視点や、人間本来の姿である生物学の視点、そして現実はどうなっているかという統計データを用いて話を展開しているのです。


その内容は、率直にいえば僕がこの本を読む以前に持っていた漠然とした考えよりもはるかに夢も希望もない現実が書かれていますので、もし結婚に大きな夢や希望を持たれている方、結婚間近で非常にウキウキしている方などはもしかしかたら読まない方が良いかもしれません。僕個人としては、少し客観的な事実を知るという点では結構おすすめですけど。


ただ、ある種これらの事実を踏まえたうえで、たくさんの戦略(こういうと聞こえは非常に悪いですが)を考えて結婚に踏み切るのはありだと思いました。僕もこの本を読んだからといって「うわ、結婚したくないわ。」と思ったわけでは全くなく、むしろいざ結婚するとすればこの本の内容である、どうして結婚が上手く行かないのかの原因をどのように解決していくか相手と話し合ってみようかな、と新しい視点を得ることができました。


■結論
僕がなんとなく持っていた結婚に対する不安やモヤモヤを、結婚前に理論的に知ることができたという点で読んで非常に良かったです。ただ、結婚後に少し結婚したことに疑問を持っている人は読むのに注意だと思います。読むとしても第3章のみにしておいた方が良いかもしれません。逆に、なんとなくこのまま結婚してしまいそうだけど、このままでいいのかな、と考えている人は一度読んでみるのも良いかもしれません。結構厳しい現実が記載されています。



Kindle版はこちら




ではでは。

posted by 鈴木明 at 11:07 | [読書(映画)感想文] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月20日

[書評]私の財産告白

今回は読み終えた直後から、いえ、読んでいる最中から絶対にこのブログで紹介したいと思っていた本の書評を書きたいと思います。最近読んだ本の中でも群を抜いておすすめです。


それがこちらの本になります。





忙しくて本を読むヒマが無い方はこちら↓






この本を手に取ったキッカケは、1日に3回、偶然僕の目に飛び込んできたからです。インターネットで1回、本屋で1回、そして別の本屋で1回。明らかにこの本の存在だけ主張が激しかったので、つい3回目に見つけたときに購入するに至りました。その結果が、大正解でした。


内容を要約しますと、若い時期に劇的に貧乏だった著者は、自ら断行した貯金法により、莫大な資産を築いたのですが、その具体的な貯金法の紹介と、その貯金を行なったことによる様々な事態の回想、つまり自伝のような内容となっています。


後半には、自分の人生体験からできた社会学、つまりどのように生きるべきかという内容も書かれており、現代に発売されているビジネス書は過去から同じようなことを繰り返し書かれているだけだと知ることができます。


出来る限り早く書評を書こうと思っていたのですが、何せ少しでも読んでしまうとまた長時間読み始めてしまうので、書評を書くという作業は中々困難になってしまう本でした。


この著者による、本多式「四分の一天引き貯金法」を簡単に紹介すると、


収入の4分の1を貯蓄・投資に回し、残りの4分の3で生活をする


ということに尽きるのですが、僕はむしろその方法よりも、その貯金法の根底に存在する哲学、もしくは意気込みに非常に共感しました。その意気込みとは、


貧乏におびえるのではなく、自ら貧乏に打ち勝つと決める


ということです。少し本文より引用してみますと


「貧乏を征服するには、まず貧乏をこちらから進んでやっつけなければならぬと考えた。貧乏に強いられてやむを得ず生活をつめるのではなく、自発的、積極的に倹約貯蓄をつとめて、逆に貧乏を圧倒するのでなければならぬと考えた。」


とあります。貧乏を圧倒する。僕はこの一文に衝撃を受けました。まさにこのブログを立ち上げ、自分の支出を管理することで投資の元本を貯めようと思ったのはこの思想が根本にあるからです。


ただ僕の場合は絶対に元本を確保する生活を行なう、といった漠然とした意気込みだったので、具体的に数値で線引きする著者の方法が分かりやすいかもしれません。僕も今は4分の1の給料を無かったことにして元本に回す生活に切り替えようか検討しています。次の月刊「資産公開」辺りから変化させていくかもしれません。


この本のすごいところは、この方法が僕のような凡人に許された、富裕層への解答の一つだということです。本の最後の「解説」にも書いてありましたが、人間が全員、松下幸之助さんや孫正義さん、その他有名な経営者になれるわけでは無いのです。彼らの自伝などは僕のような凡人に勇気を与えてくれるかも知れませんが、僕にはそれはあまりにも困難な、天才にしか歩めない道にしか見えないのです。


いつの時代も大多数は凡人です。もちろん僕だって凡人です。では、凡人は裕福になる方法などないのでしょうか。答えは否です。凡人にも残された道はあります。それがこの本には書かれてあります。そして書かれてあることはあまりに正しく、ほんの少しの意志さえあれば人間は誰でも裕福になれると教えてくれます。


この本に書かれている方法は、「バビロンの大富豪」という本に似たようなことが書かれていました。凡人にも可能な富裕層への道は数千年前も戦前、戦後も変わらないということですね。


この本を読んでいるとおじいちゃんの説教を聞いているような感じもしますが、僕はこのおじいちゃんになら何度だって説教されたいとさえ思ってしまいます。だから、僕は今日もふとこの本を手に取ってしまいます。時を超えた説教を、ページ越しに聞くために。


今回の書評はちょっと熱が入ってしまい、かなり主観的になりましたが、この本、ものすごくおすすめです。将来的に裕福になりたい方は、是非読んでみてください。僕はこのブログを続け、将来はこの著者を抜く業績を打ち立ててみせます。






ではでは。


posted by 鈴木明 at 00:48 | [読書(映画)感想文] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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