2015年04月04日

USCPAの費用対効果

USCPAでも税理士でも、最終的に資格という形になるものを勉強している人にとって気になるのは、果たしてこの勉強は最終的に元を取れるのか、つまり、その勉強に対する費用対効果はどうなのかということがあると思います。

もちろん勉強することによって成長することを1番の目的にしている人もいると思いますが、成長したいということは勉強することによって年収がアップしたり、独立したりということを考えていると思います。

そこで、今回は僕のケースになりますが、USCPAは勉強することによって費用対効果があるのかということを書いていきたいと思います。毎度のことになりますが、これはもちろん当事者の環境によって変化すると思いますので、そういう情報もあるんだ、程度の気持ちで読んでみてください。

<USCPAの費用対効果>

僕が社会人になった時に入社したのは、典型的な日本のメーカーでした。数か月の工場勤務を終えた後、人事面談を行って本社に戻ることになったのですが、配属は財務・経理系の部署でした。この時点で、「海外と関わりたい」と「財務・経理系を専門にする」という二つの動機が重なり、USCPAを目指す気持ちがしっかりと固まりました。この時、年収は全て含めて

約350万円

でした。当然手取りにするともっと低くなります。そんな状態でUSCPAの予備校の金額を見てみると、高い高い。非常に高額なものが揃っていました。当時は地方に住んでいたので、選択肢は通信のみ。「これは無理だ・・・」となっていたところ、「割引キャンペーンで30万円程度になりました。」という広告を確認。

「今しかない」と思い、速攻で所有していたクレジットカード会社に連絡し「限度額を引き上げてください」とカード使用上限金額の増額審査の依頼。その直後に予備校にも連絡を取り「今カードの限度額を引き上げてもらっているので、支払いができるかの確定は少しあとになりますが、何とか現段階で申込みだけでもさせて下さい!」とカード会社の審査が終わる前に依頼。予備校からは僕の状況を理解してもらい「了解しました。」との返事をもらいました。今思い出すと、ずうずうしいことこの上ないですが、当時の僕は本当にお金がカツカツでした。。。

この後、無事に審査が通り限度額が引き上げられ、キャンペーン期間の料金で12回払いを選択しました。たしか、分割手数料を合わせた全部の講座料金は36万円程度だったと思います。これに加えて、各科目の直前講座や教材、問題集アプリなどを含めると全部で50万円程度は教材関係で支払っている気がします。

それ以外にも、米国に自分の学歴がUSCPAの受験要件を満たしているかを行う学歴審査や、USCPA試験4科目の受験料金(僕はFARとBECはハワイで受験、AUDとREGは日本で受験しました)などがあります。AUDとREGは日本受験用の特別料金なので各500ドル、当時のレートで大体各4万5千円程度だったと思います。FARとBECはハワイで2科目同時受験だったので各100ドル強、それに飛行機代やホテル代も合わせて全部で20万円を超えるくらいだったと思います。このように、試験を受けるために使用した費用が全部で30万円くらいでしょうか。

なんとか全科目合格したあとに、ライセンスが欲しくなったのでライセンス登録用のサポート申請を行いました。そして必要になった単位を全て取得するのに単位あたりのお金も支払いました。これは全部で20万円程度だったと記憶しています。

<USCPAへの費用>

これらを全て合計すると、合計100万円程度でUSCPAライセンスを保有することができたのだと思います。ここで、費やした時間とお金についてまとめてみたいと思います。

・USCPA全科目合格まで
年数:約1年
費用:約80万円

・USCPAライセンス登録まで
年数:合格から数か月
費用:約20万円

ライセンス登録までの費用は、これまで自分が大学などで取得した単位の数に大きく左右されると思います。さて、これらの費用である100万円は無事に回収することができたのでしょうか。

<USCPA合格後>

結論から言うと、USCPAライセンスまでにかかった費用は問題なく回収することができました。まず、USCPAに全科目合格したあとに転職活動を行いました。その結果、複数の企業から内定を得ることができました。ほとんどが有名な日系の大企業で、福利厚生も年収も予想される年収の伸びも申し分ない企業でした。しかし、最終的にはベンチャー企業に転職することにしました。日系企業の上層部にいるおじさんたちの給料のために若い時間を犠牲にすることはないと考えたためです。その際に提示してもらった年収は450万に届かない程度でした。

この時点で最初の企業から100万円程度年収がアップしているので、1年働けばUSCPAに費やした分を回収できるだけでなく、それ以上に働けばどんどん最初の企業から差が開いていくことになりました。また、ライセンス登録を行ってからもそのベンチャーで働き、そのあとに監査法人にも転職することになりました。

監査法人に転職することによって、さら年収があがることになりました。これを考慮すると、USCPAの費用対効果は、僕にとっては非常に高いものになりました。

最初の企業にいるときに必死にカード限度額を上げて分割払いを行い、その支払と大学時代に借りていた奨学金の返済をまとめて行っていたので、毎月のキャッシュフローがぎりぎりのマイナスになっていたのですが、最近は何とか貯金もできるようになってきました。当時のとんでもない節約技などのクセが抜けずに、たまに周囲の人にドン引きされることがあります。

話がそれましたが、僕はUSCPAの費用対効果は高い部類に入ると考えています。景気が良くても悪くても、英語と会計ができる人材というものはそうそう需要が無くなるものではありません。日本人メリットが生きている間に合格して、さくさくと自分の力が発揮できる場所で全力を尽くすのが良いのではないでしょうか。もちろん、社内での出世を目指しても良いと思います。

ではでは

posted by 鈴木明 at 16:16 | [USCPA情報あれこれ] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月29日

難関資格を目指す人へ

ずいぶん前に、難関資格を目指している人に向けて連続ツイートしたことがあったのですが、そのことに関して少し書いてみたいと思います。

<難関資格を目指す人へ>

世の中には、難関資格と呼ばれるものがたくさん存在します。例えば、日本で言えば下記のようなものが難関資格に該当すると考えられます。

  • 弁護士
  • 公認会計士
  • 弁理士
  • 税理士
  • 中小企業診断士
  • もちろん、上記以外に他にもたくさんあると思います。このような資格に共通するのは、難関であるがゆえに合格率が低く、合格することによって周囲の目も変わることなどがあります。資格によっては、その資格保持者にのみ許可されている、独占業務が与えられていることもあります。つまり、ある種の「安定」と「収入」が見込めるのです。これらのことから、上記のような資格はいつの時代でも一定の人気があります。もちろん僕も上記の全てに対して一度は「目指そうかな」と考えたことがあります。

    そして上記のような資格を目指す人は、以下のような動機を持っていることが多いと思います。

  • 弁護士になって、困っている人を助けてあげたい
  • 公認会計士として、資本社会の秩序を守りたい
  • 弁理士として企業の知的戦略のサポートがしたい
  • 税理士として、中小企業の社長の右腕になりたい
  • 中小企業診断士として、コンサルを行い企業を元気にしたい
  • もちろん安定や高収入を得たいという考えが主な動機の人もいると思いますが、僕が今まで出会ってきた人にはやはり上記のような社会に貢献したいという素晴らしい人が多かったです。今難関資格を目指している人の中にも、このような夢を達成するために毎日必死に勉強している人がいると思います。僕も大学受験や働きながらUSCPAの勉強をしているときは、「グローバルに活躍できる人材になって、社会に貢献したい」という気持ちで必死に勉強しました。

    こういった経験や、僕が今まで所属した組織の人々、そして友人や知人などの話を通して、ずっと思っていることがあります。それは、難関資格を目指す人ほど、勉強と並行して「合格したら働くであろう分野」での業務経験を積んだ方が良いということです。

    業務経験を積むということは、普通に就職して働くという手段もありますが、例えば税理士を目指すなら税理士事務所にインターンという形で関わる、またはアルバイトや契約社員で働くといった手段も考えられます。資格を取得したら働く可能性が高い(または目指している)場所の実際の業務に、少しでも近い経験を行うことによって、以下のメリットを享受することができます。

    <自分に合っているか確認することができる>

    まず、自分が目指している場所での業務が、実際に自分が思った通りの環境なのかを確認することができます。例えば弁護士事務所で困った人を助けてあげたいと思っていたのに、実際は自分が助けたくないような人を、お金をもらって助けなければならないかもしれません。もしかしたらその経験が、自分にとっては耐え難いことなのかもしれません。実際に働かなければ、自分が求めているものがそこにあるのかを知ることもできないし、実際の業務が自分に合っているのかも感じることはできません。この「差」を埋めるために、とりあえず勉強しながらどのようなものかを確認してみるのが大事だと思います。

    <その世界の人の生の声を聞くことができる>

    次に、その世界で働いている人の生の声を聞くことができるというメリットがあります。例えば税理士になりたい人が税理士事務所で働けば、そこには自分が目指している税理士がすでに存在しているのです。その人に、どのように勉強したのか、実務での注意点、今は何を勉強しているのかなど、とにかく様々な情報を得ることができます。場合によってはその時の人脈が合格後に何らかの形で活きるかもしれません。試験勉強は情報戦なところもあるので、既に合格している人が存在している職場で、そのような人たちと一緒に働き生の声を聞くことができるというのは、非常に有利だと思います。

    <実務と知識をリンクすることができる>

    さらに、勉強して得る知識と、実際の業務がどのように繋がっているのかを知ることができます。逆に、勉強したことが実際はあまり業務に関係がないということを知ることができるかもしれません。僕の場合は、財務部で働きながらUSCPAの勉強をしていましたが、仕訳や連結作業などの時には知識と実務の繋がりを感じて非常に楽しかったですし、内部統制や税務の業務も実際の世界ではどのように運用されているかを知れて非常に良かったと思っています。僕の友人に税理士を目指している人がいるのですが、その人も税理士事務所で働いており、知識を実務で使用することによって、より深く理解することができたと言っていました。僕もこの意見に同意です。

    <イメージが数段階、具体的になる>

    上記のような目標は見ると分かると思うのですが、結構抽象的なものになっています。将来の目標に向かう動機づけとして、そのままではモチベーションを維持するのが困難となることがあります。特に、まだ社会で働いたことがない人にとっては、実際に働くとはどのようなものなのかを知らずに、モチベーションを保って勉強を続けるのはなかなか困難だと思います。しかし、実際に資格を取得してから働く予定である場所で働いてみると、どのような業務があり、どのような問題を解決しているのかをリアルに知ることができます。これにより、漠然としたイメージから、「○○の時に○○の問題で困っていた人を、○○を通してサポートできる」など、より具体的なイメージにすることができます。つまり、勉強内容がリアルな世界と具体的に結びつくことによって、勉強に対してより大きなモチベーションを持つことができるのです。

    <選択肢を得ることにつながる>

    実際の実務に携わることによって感じることは、良いことばかりではないのかもしれません。自分に目指している業界は合っていると感じないかもしれませんし、働いている人は愚痴ばかりで希望が持てないかもしれません。実は勉強している知識のほとんどを実務では使用しないかもしれませんし、実務を経験することによって逆に勉強へのモチベーションが下がってしまうことも十分ありえます。僕は、このような作用も逆にメリットだと考えています。なぜなら、それを知ることによって、他の選択肢も考慮することができるからです。勉強にのみ専念している人は、自分が実際に働いてみるとどのように感じるかを知ることができません。経験しないと自分がどのように感じるかはわからないのです。仮に1年を通して勉強と実務経験を同時に積んだ結果、自分には合っていなかったと感じた場合は、別の選択肢を考えてみればよいのです。

    「1年も勉強してきたのに勿体ない」と感じるかもしれませんが、残りの人生をずっと自分に合わない道に縛り付ける方がよほど勿体ないと僕は思います。もし実務経験を通すことによってそれが1年で発見できたとすれば、ものすごく幸運なことであり、合わないのであれば別の道にまたチャレンジできるのです。

    逆に、勉強に専念することによって合格した場合はどうでしょうか。上記の例とは違い、1年を勉強に専念することに費やし、高倍率を潜り抜けて合格することができました。これで難関資格の合格者ということになりました。実務経験を積むために、その業界に足を踏み入れます。そして1年間働いた後で、自分には合わないのではないかと感じたとします。

    この時点で勉強開始から2年がたっています。さらに、難関な資格を突破したということで、「今やめるともったいない」という気持ちが大きくなってしまいます。そのため、合わないと感じていながらもその業務を続けることになり、年月が経つことによってさらに別の選択肢を取りにくくなっていくというスパイラルに陥ります。

    僕は、難関資格であればあるほどこれが当てはまりやすいと思います。難関資格であるがゆえに目指す人が抱くイメージは高くなりやすいと思いますし、実際の業務との落差が大きくなりやすいと思います。さらに、実際にその資格を突破した後に、そのステータスをあっさりと捨てることはそれこそ困難です。例えば、仮に実際に弁護士になった後に自分に合わなかったと気が付いて、周囲の人に「弁護士やめて○○になる」というと、どれほど「せっかく弁護士になれたのにもったいない!」と反対されるかは想像できると思います。

    こうなる前に、実際に働く経験を通して、自分に合っているか合っていないかを判断できればそのリスクを軽減することができます。もちろん全てが合うということはほとんどないですし、全てが合わないということもありえないと思います。要は自分が実際の業務に耐えられるのか、それを知るために勉強しながらその業界で働くのが一番効率的だと思うのです。

    もし勉強と仕事を両立した後に、その業界でやっていけると感じれば、一旦仕事は辞めて勉強に専念すればよいと思います。その際には実務のリアルな経験が勉強に活きてくると思いますし、合格後にはそこに人脈があるので戻れるかもしれませんし、そこで働いている人が別の職場を紹介してくれるかもしれません。すでに実務経験を少しとはいえ積んでいるので、採用側からみて非常に助かる人材となる可能性は高いですし、一旦実務を経験してから考える志望理由は他社との差別化が図りやすいと思います。

    もちろん、「少し働いた程度でその業界のことはほとんどわからない」、「勉強時間が確保できない」などの様々な反論はあると思いますが、僕は人生が一度だと考えると、上記にあるようなメリットが大きいと考えます。全くその分野を知らない状態から難関資格の勉強に専念している、しようとしている人がいれば、少し実務に携わることを考慮してみてはいかがでしょうか。

    ではでは

    posted by 鈴木明 at 14:04 | [徒然日記] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2015年03月28日

    USCPAについて

    USCPA(米国公認会計士)についての一般的な情報のまとめのページになります。下記のリンクから各カテゴリのUSCPA情報をご参考ください。

    USCPAと試験を知る

  • USCPAとは
  • USCPAの試験概要
  • USCPA出題形式
  • USCPAと名乗るには
  • など、USCPAや試験についての情報が知りたい方は、こちらの<USCPAと試験を知る>をご覧ください。

    USCPA科目説明

  • USCPA科目説明FAR
  • USCPA科目説明BEC
  • USCPA科目説明AUD
  • USCPA科目説明REG
  • など、USCPAにある4つの科目(単純に分けて財務会計、管理会計、監査、税務)について知りたい方はこちらの<USCPA科目説明>をご覧ください。

    USCPAのキャリア

  • 一般企業で働く
  • 監査法人・税理士法人で働く
  • コンサルティンファームで働く
  • など、USCPAとしてのキャリアについての情報が知りたい方はこちらの<USCPAのキャリア>をご覧ください。

    USCPAの学習環境

  • 独学か専門学校か
  • 専門学校の選び方
  • 仕事と勉強の両立について
  • など、USCPAを目指すとなった場合に、どのような学習環境がおすすめかが知りたい方はこちらの<USCPA学習環境>をご覧ください。

    USCPAを受験する

  • 受験資格と単位取得について
  • 出願州選択
  • 受験までの手続き
  • など、実際に受験する際の情報が知りたい方は<USCPAを受験する>をご覧ください。

    ただ、USCPAの受験に関しては、内容が変更されたり、州によって違うことがあったりということがあるので、最新の情報はUSCPAの予備校や専門学校に問い合わせるなどして得るようにしてください。

    上記の情報が、受験者に少しでも有用となれば幸いです。

    ではでは

    posted by 鈴木明 at 18:11 | [USCPAについて] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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