2015年03月28日

USCPA対策

USCPA対策のまとめのページになります。下記のリンクから各カテゴリの対策をご参考ください。

USCPA対策:全般編

  • 「受験科目の順番について」
  • 「科目合格制度を利用しよう」
  • 「USCPAを日本で受験すべき3つの理由」
  • など、全般的なUSCPAの対策について知りたい方は、こちらの<USCPA対策:全般編>をご覧ください。

    USCPA対策:勉強編

  • 「勉強の比率について」
  • 「勉強方法基本編」
  • 「勉強方法試験直前編」
  • 「捨てる分野があっても良いのか」
  • 「問題集を解く姿勢」
  • 「問題集の進め方」
  • など、USCPAの勉強に関する対策について知りたい方は、こちらの<USCPA対策:勉強編>をご覧ください。

    USCPA対策:試験編

  • 「試験中の難易度変化」
  • 「選択問題を解く際の注意点」
  • など、USCPAの実際の試験に関する対策について知りたい方は、こちらの<USCPA対策:試験編>をご覧ください。

    USCPA対策:教材編

  • 「問題集(本)」
  • 「問題集(アプリ)」
  • など、USCPAの教材、特に問題集について知りたい方はこちらの<USCPA対策:教材編>をご覧ください。

    USCPA、つまり米国公認会計士の試験はまだ日本にそこまで多くの情報が出回っていませんので、予備校や受験者・合格者などのブログ、海外のサイトなど、様々な情報源から情報を収集しておくと良いかもしれません。

    上記の情報が、受験者に少しでも有用な情報となれば幸いです。

    ではでは

    posted by 鈴木明 at 11:16 | [USCPA対策] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2015年03月26日

    財務諸表解説〜貸借対照表編8〜

    財務分析のための財務諸表解説、今までは貸借対照表と、その内訳である資産とその中の流動資産と固定資産、そしてもうひとつの内訳である負債とその中の流動負債と固定負債、そして最後の内訳である純資産の中の株主資本についてみてきました。

    貸借対照表
    貸借対照表の内訳
    貸借対照表:資産の部・流動資産
    貸借対照表:資産の部・固定資産
    貸借対照表:負債の部・流動負債
    貸借対照表:負債の部・固定負債
    貸借対照表:純資産の部・株主資本

    今回は、貸借対照表の最後の内訳である純資産の部の、その他の包括利益の箇所についてみていきたいと思います。

    *再度書きますが、これらは財務分析を行うために思いっきり簡素化しているので、仮に試験などで回答する際はちゃんとした定義で答えてください。

    さて、今回は純資産のその他の包括利益ということですが、この名前の時点で、既に「いやがらせ」の領域に入っていると個人的には感じます。意味不明ですから。ただ、英語にしてみてもOther Comprehensive Incomeということで意味不明です。なので、名前は置いておいて、一体どういうものがその他の包括利益に含まれているのかということに重点を置いて説明していこうと思います。

    <その他の包括利益の内訳>

    今回も実際に見ていくのは江崎グリコの平成25年3月31日の有価証券報告書の貸借対照表になります。その中で、その他の包括利益の箇所には以下のような勘定科目が並んでいます。

  • その他有価証券評価差額金
  • 繰延ヘッジ損益
  • 為替換算調整勘定
  • 一般の人が見ると、どう考えても理解できない単語が並んでいますが、一体どういったものなのかについてものすごく簡単にそれぞれを説明して、どのような共通点があるのか(つまり、どのようなものがその他の包括利益となるのか)を書いていきたいと思います。

    <その他有価証券評価差額金>

    その他有価証券評価差額金とは何かについてですが、まず会計的にどのようにとらえられているかを書いてみると

    その他有価証券評価差額金とは、その他有価証券に時価会計を適用した場合には、期末に時価評価を行うが、この時価評価に伴う含み損益、つまり評価差額を損益計算には計上せず純資産に計上するための勘定科目である

    としています。わけがわかりませんね。そこで、この勘定科目がどのようなものなのかを理解するために、もう少し簡単に説明してみます。

    例えば、企業が持っている株式があります。江崎グリコも資産の部で説明したように、持ち合いの株という用途不明の株をたくさん持っています。これらは、すぐに売ったり買ったりする目的ではなく、ただなんとなく付き合いで持っていたりする場合がほとんどです。この、企業が何となく持っている株などが対象になります。これを「その他有価証券」としておきます。

    そしてこの株ですが、もちろん株価があり、毎日変動しています。その株を買った日の株価と、期末(つまり貸借対照表作成日)の株価はほとんどの場合差があります。例えば株を買った日の株価が100円で、期末の株価が80円だと、20円の損が出ていますね。これを「評価差額金」としておきます。

    ただ、企業からすると、すぐに売るつもりはないので、その年の損益にはしたくありません。なぜなら、まだ保有するつもりで、売るまで損失が発生しないからです。これを「含み損」といいます。もし逆に株価が上がっている場合は「含み益」と言います。

    上記のように、何となく持っている株式の株価が現時点でどの程度買った時から値上がり(もしくは値下がり)しているかを示すのが「その他有価証券評価差額金」なのです。

    まとめると「何となく持っている株の株価が今どれくらい得か損か」を示しているというものになります。次に、繰延ヘッジ損益について説明していきます。

    繰延ヘッジ損益

    この科目は、ヘッジ会計という会計の話が関わってくるので、簡単に説明することは難しいです。そこで、以下のように考えておくと問題はありません。

    「会計基準により潜伏している利益(または損失)」

    難しいことは置いておいて、プラスだったら良いこと、マイナスであれば良くないものと覚えておけば大丈夫です。財務分析をする際にはあまりにも巨額な場合を除いて無視でも大丈夫です。

    念のため、どうしてもどのようなものか少しでも知りたいという人のために、軽く説明しておくと、繰延ヘッジ損益とは、当期に発生するべきであったヘッジの損益を繰り延べたものになります。

    具体的にいうと、資産(持ち物)または負債(借金)の中に、時価評価しないものがあるとします。このものに対するリスクをヘッジするために、例えば先物取引などの時価評価されるデリバティブを使用するとします。このデリバティブに関しては価格変動があり、通常は毎期ごとに時価評価を行い、その損益を計上しなければならないのですが、ヘッジ手段として適格と認められるデリバティブはその損益をヘッジ対象の損益が計上される時期まで繰り延べることができます。その時に登場するのが繰延ヘッジ損益となります。

    この、無理やりヘッジ対象とヘッジ手段の損益を計上する時期を合わせる会計を「ヘッジ会計」といいます。正直、ざっくりと財務分析をするのにここまで理解する必要はありません。金額が膨大であれば、そのような企業はさっさと無視しましょう。

    為替換算調整勘定

    次に、為替換算調整勘定ですが、これも完全に混乱するような名称になっています。これを会計的にみてみると、以下のようになります。

    為替換算調整勘定とは、在外子会社の財務諸表の換算手続きを行うことによって発生するものである。決算時の為替相場で換算される資産及び負債の円貨額と、取得時や発生時の為替相場で換算される資本項目の円貨額との差額のことをいう。

    意味不明ですね。もう少し簡単にいうため、具体例をあげてみます。

    A株式会社はグローバル企業で、海外に子会社をたくさんもっています。決算時期が来たので、貸借対照表を作成する必要があります。そこで、子会社のアメリカA株式会社から貸借対照表を送ってもらいました。すると、円ベースではなくドルベースでの貸借対照表が送られてきました。アメリカの通貨はドルなので、通貨はドルを使って貸借対照表を作成していたのです。ここで、ドルから円へと再計算する必要がでてきました。この、ドルから円に為替レートを使って計算することを「換算する」と言います。

    ここで、会計のルールなのですが、資産、負債と純資産でいつの為替レートを使用するかについて違いがあるのです。意味不明だと思いますが、それがルールなのです。例えば、資産の現金に関しては期末日のレートで換算、そして純資産については取得したときのレートで換算するとなると、資産と負債+純資産で金額が一致するはずがありません。そのときに差額がでると、「為替換算調整勘定」として純資産に登場するのです。

    さすがに混乱すると思いますが、簡単に言うと、子会社の貸借対照表を円に直したらプラス(またはマイナス)だったよ、というだけの話です。

    以上が純資産の部のその他の包括利益の箇所の説明になります。正直、その他の包括利益に関しては会計の話が多くなるので、基本的にはスルーで大丈夫です。その他の包括利益の箇所を簡単なようにしてみると、以下のようになります。

    <純資産の部:その他の包括利益簡単編>

  • その他有価証券評価差額金
    →なんとなく持っている株の株価が今どれくらい得か損か
  • 繰延ヘッジ損益
    →会計ルール上生まれた潜伏している利益または損失
  • 為替換算調整勘定
    為替レートと会計ルールで生まれた潜伏している利益または損失
  • その他の包括利益はざっくりと財務分析する際には不要だと割り切っていただいても大丈夫です。あまりにも金額が巨大な企業はあえてスルーしても良いかもしれません。これで、純資産の部の説明を終わりたいと思います。今回で財務諸表の解説の、貸借対照表編が終了です。次からは損益計算書の説明をしたいのですが、まずは貸借対照表を簡単に見るとどのようなことが書いてあるのかを実際に見てみたいと思います。そのあとに損益計算書の説明にはいっていきたいと思います。

    次の記事:貸借対照表簡単編

    ではでは

    posted by 鈴木明 at 22:22 | [財務分析・企業分析] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2015年03月25日

    財務諸表解説〜貸借対照表編7〜

    財務分析のための財務諸表解説、今までは貸借対照表と、その内訳である資産とその中の流動資産と固定資産、そしてもうひとつの内訳である負債とその中の流動負債と固定負債についてみてきました。

    貸借対照表
    貸借対照表の内訳
    貸借対照表:資産の部・流動資産
    貸借対照表:資産の部・固定資産
    貸借対照表:負債の部・流動負債
    貸借対照表:負債の部・固定負債

    今回は、貸借対照表の最後の内訳である純資産の部についてみていきたいと思います。

    *再度書きますが、これらは財務分析を行うために思いっきり簡素化しているので、仮に試験などで回答する際はちゃんとした定義で答えてください。特に今回の純資産に関しては、少し無理やり簡単に説明しているので、ざっくりと理解できれば十分ととらえてください。

    さて、今回からは純資産ということで、以前に記載した記事の中からもう一度、貸借対照表における負債とはどのようなものなのかについて確認していきます。

    <純資産とは>

    再度の確認になりますが、貸借対照表における負債とは、簡単に言うと以下のようなものになります。

  • 「どのように資産を手に入れたのかリスト」
  • 「返済の必要がない部分」
  • 「投資家の持ち分」
  • を純資産と言います。誤解を恐れずに簡単にいうと、投資家の持ち分のことになります。とは言っても理解しにくいと思うので、以下で説明していきたいと思います。今回も実際に見ていくのは江崎グリコの平成25年3月31日の有価証券報告書の貸借対照表になります。

    <貸借対照表:純資産の部>

    前回確認した負債の下を見ていくと、純資産の部という内訳があると思います。その中でも、普通に生活していると見たことも聞いたこともないような単語がズラズラと並んでいます。いやになりますね。その純資産の部でも大きく分けて3つの項目に分けることができます。それが以下になります。

  • 株主資本
  • その他の包括利益累計額
  • 少数株主持分
  • 今回は中でも、「株主資本」についてみていきたいと思います。江崎グリコの貸借対照表の「株主資本」の中でも、特に重要なものは以下のような勘定科目になります。

  • 資本金
  • 利益剰余金
  • では、それぞれについて説明していこうと思います。

    <資本金>

    資本金とは、会社を立ち上げたときなどに、資本金としてお金などを調達した分の金額のことを言います。昔は会社を立ち上げるのに1000万円の資本金が必要だったのですが、今では1円でも会社を立ち上げられるようになりました。ここは、例を書いたほうがイメージしやすいと思うので、また仮のお話を書いてみたいと思います。

    Aさんは海外旅行が趣味です。旅行中、すばらしい商品を見つけました。「水上を歩ける靴、その名もウォーターウォーク(仮)」です。Aさんは「これは確実に日本で売れる」と感じ、その場でウォーターウォークを売っていた人と日本での独占販売契約を結びました。Aさんは興奮冷めやらぬまま日本に帰国し、株式会社ウォーターウォークを立ち上げることにしました。そのときAさんの貯金は1000万円ありました。そこで、Aさんはその会社の資本金として500万円をその会社に投資することにしました。そして、同時期に銀行に行き、ウォーターウォークの将来性を必死に熱弁して、銀行から10年後に返済するという条件で500万円の融資を受けることに成功しました。

    この時点で、この株式会社ウォーターウォークの財務諸表には

    資産の部
    流動資産
    現金:1000万円

    負債の部
    固定負債
    長期借入金:500万円
    純資産の部
    資本金:500万円

    となっています。このように、会社を立ち上げたときに会社に投資家(この場合はAさん)が投資した金額500万円が資本金になります。復習になりますが、銀行から長期で借り入れた場合は長期の借金なので、負債の部の固定負債の長期借入金500万円になります。

    この時点での貸借対照表をよく見ると、今まで説明してきた

  • 資産:持ち物リスト
  • 負債:借金
  • 純資産:返済不要の源泉
  • ということがわかると思います。現金1000万円は株式会社ウォーターウォークの資産、つまり持ち物で、どのようにそれを手に入れたのかというと、銀行からの借金500万円と、投資家(この場合はAさん)からの出資500万円になります。

    注意点というか、会計を知らない人はここでごちゃ混ぜになってしまうのですが、この時点で、資産である現金と、負債と純資産であると長期借入金と資本金はすっぱりと切り離されます。例えばAさんが現金でウォーターウォークを購入しても(現金が減る)、長期借入金と資本金には一切影響がありません。

    長くなってしまいましたが、資本金とは「ビジネスを立ち上げるときに最初に投資家がぶち込むお金の金額」ということになります。「金」と書いてあるので実態があるように見えますが、「最初に投資家がぶち込んだ金額はこれだけでした」という意味でしかありません。なので、この「資本金」の数字はめったに動きません。

    <利益剰余金>

    これは、今まで会社が積み上げてきた利益の累積額になります。最初にAさんが投資した分とは関係がなく、むしろそのあとにビジネスとして営業活動を行い、その結果利益が出た分がこちらに積みあがっていきます。ここが巨額な会社は、今までたくさんの利益を稼いできた会社ということになります。今まで純資産のことを、返済する必要のない厳選という言い方をしてきましたが、厳密にいうとこの利益剰余金が積みあがってくると、そのうち投資家に配当という形で還元する必要がでてきます。しかし、それも絶対に行わなくてはならないというわけではないので、このブログでは「返済不要の源泉」という言い方をしています。

    以上が純資産の部の株主資本の箇所の説明になります。これを簡単なようにしてみると、以下のようになります。

    <純資産の部:株主資本簡単編>

  • 資本金:会社立ち上げ時に投資家がぶち込んだ数字
  • 利益剰余金:利益が積みあがった数字
  • 株式会社は投資家のものなので、この純資産の部分を自己資本と呼ぶことがあります。極端に言うと、必ず返済する必要がないので、この部分だけで資金調達していると、倒産の危険性は非常に低くなります。なので、この純資産の割合が大きい会社は安定性が高いと言われます。これで、純資産の部の株主資本の箇所の説明を終わりたいと思います。次は、純資産の部のその他の包括利益累計額の箇所についてみていきたいと思います。次回で財務諸表の解説の、貸借対照表編が終了する予定です。貸借対照表が終われば、次は損益計算書の説明を書いていきたいと思います。

    次の記事:貸借対照表:その他の包括利益

    ではでは

    posted by 鈴木明 at 22:56 | [財務分析・企業分析] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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